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WHOの定義

Phase 4:  コミュニティレベルでの集団発生の要因となるヒトーヒト感染が確認されているときを指す。コミュニティレベルの流行を引き起こす可能性が生じることはパンデミックの危険性を一気に高める。かかる事態が疑われるか確認された国は、状況を共同で評価するため至急WHOと相談し、早急な封じ込め行動が実行可能かどうかを判断する。フェーズ4はパンデミックのリスクが明らかに増大したことを示唆するが、パンデミックが不避であることを必ずしも意味しない。

Phase 5: 同一のWHO地域内で少なくとも2カ国以上でヒトーヒト感染が拡大しているときを指す。この時点でほとんどの国には感染はまだ広がっていないが、フェーズ5の宣言はパンデミックが目前であり、組織・地域が鎮静手段の計画を策定、伝達、実行するための時間が短いことを示す強いシグナルである。

Phase 6: パンデミック期であり、フェーズ5の条件に加え、異なるWHO地域の中で少なくとも1カ国でコミュニティレベルの流行があることをいう。フェーズ6の指定は、地球規模のパンデミックが進行中であることを意味する。

ピーク後の時期では、適切なサーベイランスを実行したほとんどの国のパンデミック疾患レベルは、ピークが観察されたレベルより低下しているだろう。ピーク後ではパンデミック活動は低下している事が確認できる。しかし、次の波が発生して各国が第二波に備えなければならないのかは確かではない。

過去のパンデミックは、何ヶ月にも渡る活動の波に特徴づけられる。一度、疾患活動レベルが低下した後は、重要な情報業務は、この情報と次の波がやってくる可能性のバランスを保っている必要がある。パンデミックの波は何ヶ月も離れるかもしれないが、安直な「休め」のサインは早急である。

過去のパンデミック期では、インフルエンザ活動は季節性インフルエンザに見られる正常なレベルに戻っている。 パンデミックウイルスは季節性インフルエンザAウイルスとして振る舞うと期待できる。この時点で、サーベイランスと最新のパンデミック対策と計画が適切に行われる事が重要である。回復と評価のフェーズが強調される事が必要になるかもしれない。