放射線はエネルギーの一種である。

放射線は粒子線と電磁放射線の大きく2種類に分けられる。

粒子線は、質量と速度をもつ小さな高速の粒子によるもので、不安定な原子の崩壊により生じる。アルファ粒子とベータ粒子がある。

アルファ粒子は、高エネルギーで陽子と中性子からなる大きな亜原子粒子である。アルファ粒子は短距離届かず、紙や皮膚で遮蔽される。ベータ粒子は高速で移動する電子であり、アルファ粒子の断片のようなサイズであるが、アルファ粒子よりも遠方まで届き、貫通力も高い。

粒子線はX線技師たちにとって2番目の悩みの種である。粒子線は比較的大きく質量をもつため遮蔽は容易であるとはいえ、放射線漏れがあった場合には、ガンマ線カメラなどに用いられている劣化ウランなど遮蔽物自体がベータ粒子線の発生源になる。

放射線もれが発生した場合、それらの物質は技師の体に到達して放射線汚染となる。それゆえ、定期的な“漏れ”と”清掃チェック“が実施されるのである。

第二は電磁放射線である。

電磁放射線は質量をもたないエネルギーそのものであり、電力および磁力のパルスとなる。

電磁波は電力の波によるもので、電力および磁力の性質をもつ。波としての性質に加え、電磁放射線は光子と呼ばれるエネルギーの「パケット」の小さな連続した流れのような性質ももつ。

電磁放射線は光の速度。(3 x 108 m/s)で直進する.