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1979329日、部分的な原子炉reactor core.の炉心溶融(メルト・ダウン)  melt-down に起因する非常用炉心冷却装置 cooling system の故障が起きた。

 

この事故 loss of coolant accidentにより放射性崩壊 radioactivityが起き、43,000キューリー curies1.59 PBq)の放射性クリプトンガスkryptonが漏れたと推測されたが、特に危険なヨウ素131 iodine-13120キューリー(740 GBq)未満が周囲に漏えいしたと推定されている。
 

原子力産業は事故による死亡、負傷、健康への悪影響はなかったと主張したが、ノースカロライナ大学 University of North Carolina のスティーブン・ウイングの研究では、風上にくらべて風下では肺がんlung cancerと白血病率 leukemia2〜10倍高いことがわかった。また、植物と動物の染色体chromosomal の損傷が認められたが、ストレスや改善されたスクリーニングの影響は考慮されることはなかった。

 

さらには、放射線と公衆衛生プロジェクトRadiation and Public Health Projectは、事故の2年後に風下の村落 downwind communitiesで幼児の死亡率ininfant mortalityの急激な増加を報告した。
 

この事件は広く国内外に報道され、特に米国の世論に非常に大きな影響があった。