.原子力事故は、制御不能の連鎖反応が起きた場合の”制御不能による事故”と、”冷却液の事故”とに分類される。

ソ連原子力潜水艦が操業していた全期間中で、10件の原子力事故が発生し、うち1つは1970年のK - 329の建設中、チャーリー- Iクラスの船で発生した。

K - 11とK – 431の燃料を補給中に2つの事故が起き、また造船所（K - 140）の原子炉修理中、潜水艦（K - 222）の修理中、4つの事故は海上での運航中に、もう1つは原子炉（K - 314）がシャットダウンした。

2つの事故は太平洋艦隊の潜水艦で、7つの事故は北方艦隊で、1つはニジニ・ノーヴゴロトの造船所で起きた。

下記の米国の核兵器を積んだ飛行機事故は、ニュージャージー州のアトランティックシティ、Atlantic City, New Jersey（1957年）の近く、サバンナ、ジョージアSavannah, Georgia（1958年）（ティビー爆弾Tybee Bombを参照）。ゴールズボロ、ノースカロライナ州Goldsboro, North Carolina（1961）、沖縄Okinawaの海岸（1965）、スペインのパロマレス付近の海上Palomares, Spain （1966年）（1966年パロマレスのB – 52の衝突1966 Palomares B-52 crash）と、グリーンランドのトゥーレ Thule, Greenlandの近く（1968年）（1968年トゥーレ空軍基地のB - 52クラッシュを参照1968 Thule Air Base B-52 crash）で起きた。

失われた兵器のほとんどは、アメリカ海軍が保有する有人潜水調査艇アルビン号DSV Alvinおよびアルミ製潜水艇アルミノート（Aluminaut）DSV Aluminautにより3カ月の努力の後スペインの機器は回収された。
 

ソ連では以下のような事件については少なかったが、環境保護団体グリーンピース Greenpeaceは、約40のアメリカ以外の国の核関連機器が失われ、発見されていないと考えており、11個を失ったアメリカと比べ、そのほとんどが潜水艦による事故である。

米国はソ連の失われた機器を、特に1974年、ジェニファー作戦Operation Jenniferとしてサルベージ船ヒューズグローマーエクスプローラHughes Glomar Explorer.を使って回収しようとした。
1967年1月27日、60以上の国が、宇宙で核兵器を禁止する月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約(宇宙条約 Outer Space Treaty)に署名した。
核戦争nuclear warのグローバルな危険性は大むね減少したが、冷戦 Cold Warの終結は、核兵器使用の脅威を終わらせることには失敗した。